社長が自署をしない
同じ中小企業の社長秘書さんや事務部門を取り仕切ってる事務員さんにうかがいたいのですが、社長の自署が必要な書類の扱いはどうされていますか？
私の上司（社長）は、自署が必要な書類であっても、
「大企業の社長が、こんなのにいちいち自分で署名してると思うか？！代わりに書いておけよ！それが秘書の仕事だろ！」
と言います。
役所に出す公的書類ですら、そう言います。
唯一シブシブ自署するのは、対面署名が必要な銀行の融資書類くらい。
大企業の、大手メーカー社長や、メディアに出てる有名社長の名前を出し、ああいうところは全て秘書が社長の代理で署名している、と言うのですよ。
あなた様は、大企業の社長ではありませんが？
と思いながら、私は本当に代筆だとマズイか or いけるか、の判断をし、ほとんどの書類を代筆せざるをえない環境に居ます。
中小の、個人事業とさほど変わらないような、とか、家族経営の社長って、本業の仕事もプライベートの知人関係も家族・愛人・夜のお店のお姉さん関係もごっちゃ混ぜにして「君の仕事だ！」って言ってきませんか。。
うちの場合、個人事業もあり・法人もあり、なので、社長は「個人事業のほうの仕事だ」と言ってプライベートのいろんなことが「秘書の仕事」として降ってくるので、とっても厄介なのです。
自署が必要な書類だと認識させる
書類によっては、氏名欄や申込人欄の名前のところだけが自署なのか、住所も社名もなのか、わかりにくい表記の書類もあります。
秘書泣かせのつくり。
「名前だけ自署だろ！住所とか他のところは書いておけよ！」
と言われるから、私は先に担当者に電話して証拠をget。
秘書「自署のところの氏名と、その他の項目、筆跡が異なっても大丈夫でしょうか？」
担当者「あ。。。そこは全て自署で社長さんに書いてもらってください。」
絶対そうなる。これで証拠できた。
「電話確認したら、この欄は全て自署でとのことでした」と、書類に付箋を貼ってから社長へまわします。
それですら、「筆跡鑑定が入る訳でもあるまいし！」と文句を言われます。
文句言う数秒で、書けるでしょうにネ。
身を守る1:自署じゃないとダメな書類
これは自署じゃないと自分の身が危ないな、と思うとき、私は証拠を残したいので、メールなど文章として残るもので上司に確認をします。
上司は、わかってるので。
文章では返して来ず、口頭で言ってきます。
嫌なやつめ。
代筆しておけよ！
俺様が書くほどのものでもない！
と言い放つくせに、
私が代筆して後々問題が起こると、
「こんなもの知らない。なんで見せないんだよ！言わないんだよ！勝手にやるなよ！」
「あぁ、これはうちの秘書の筆跡です。彼女がやってしまったんだな、申し訳ありません非常識で。」
とか言うのです。実際、あったし。会議室で、お客さんの目の前でやられたし。
身を守る2:秘書だって拒否もする
サイン問題で今まで史上最低だったのは、仕事は全く関係ない社長の知人関係の契約書。
綴じられた英語の契約書に「これは俺じゃなくて俺の秘書の氏名と自署でオッケーって言われたから、君の名前と印鑑でやっといて。急ぎだから今日中にヨロシク！」と軽〜く言われました。
そんなの、おかしいでしょう。秘書は、あなた様が思うほどおバカではございません。
秘書「お断りします。ご家族か、ご友人の方にお願いしてください。」と言いました。
（本音：愛人に頼めば？）
社長「仕事を断る理由は何？」
秘書「仕事は関係ないプライベートの、英語の、私の知らない複数名でサインする契約書です。私の仕事の域は越えています。」
社長「もういい！」
普通の人間は断りますとも。
秘書だって1人間。1個人。そして、ただの従業員。秘書の仕事はちゃんとします。世間一般の常識の範囲で。
仲間のいないひとり秘書は孤独
大企業なら同じ境遇で、しかも互いの上司のクセをわかった上で、理不尽な気持ちを分かち合える仲間秘書がいると思いますが、中小企業の、まして小さな事業所の秘書だと、上司の高慢さにグッと堪えねばならない頭沸騰！の瞬間がすごくすごくあります。
カーッとなって秘書が口を開いて、噂（噂じゃなくて真実だけど）が風のように社内を駆け巡る、なんてことはできない。
そして、家に帰って悲しくなっていやーな気持ちになるのです。
私は長年、この自署問題に悶々としていて、同じ気持ちを抱えるお仲間がいないか記事にしてみました。
コロナで自筆の書類が減り、「ゴム印に代表印で大丈夫ですよ」と言ってくれる会社も増えましたが、こういう内容のそういう書類のやり取りがあった、ということを、社長に知っておいてほしい（何かあった時に、そんなの知らない！と言わせない証拠を残しておきたい）のだけれども。悶々とします。それが、電子署名の場合であっても、さほど変わりないかな。
中小企業でも、社長さんが人格者で、良い環境でお仕事されている秘書さんもたくさんいると思います。
でも私の上司（社長）は、そうじゃない。日々ストレスを溜めながら、感情をコントロールして生きております。O型だからこそできるのか。私の切り替えと切り捨てだからこそなのか。
以上、私の悶々にお付き合いいただき、ありがとうございます！
