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着付け教室は押し売りが心配

来年のお正月には着物を着られるようになりたい!とひそかに思う方、いらっしゃるのではないでしょうか。
でも、「着物を買わされるんじゃないか???!」という恐怖が、まずありますよね。
結論から言いますと、買わされます。しつこいです。ローン組まされますよ。

説得に負けない、強い意志があれば大丈夫

では、買わされる戦法と応戦方法をお伝えいたしましょう!
私は、大手の某教室へ通いました。
・着物の品定めのできる眼をお持ちでない初心者の方
・押しに弱く、断れない体質の方
・ヨイショに弱く、見栄っ張りな方
は、確実に高いものをつかまされます。
「アナタ正社員?」
「ローン組めるんでしょ?」
「クレジットカード持ってるんでしょ?」
「申込書だけ書いちゃいなさいよ。大丈夫。後でクーリングオフもできるから!」
・・・こんな言葉攻めに、あなたはどう対応しますか?
私は、どんな時も、何があっても、「要りません!必要ありません!高いです!他で買います!」を駆使し、「絶対に買わない」という強い気持ちを持って、押し売りに抵抗していました。
『意志の強い方』は、一銭たりとも使うことはありませんヨ。
逆に、着物は着付け教室で買うものだ、という思考回路ができあがっている方もいます。何かの販売がある度に、「先生~、私今度は○○が欲しいの。見繕ってください。」と言ってる方も居ました。

先生にはマージンが入るので必死

私が通っていた教室では、週1で90分の着付け授業でした。座学少しと、自分で着るのと、他人に着せるのをトータルして90分。
しかし、月に1回は「今日は染物の作家さんがいらしているので・・・」みたいな理由で授業が30分くらい早く終了し、いわゆる勉強会という名の販売会が始まります。
最初の数分は、作家さんの実演を「ほうほう。すごいねー。」と見学し、その後、「じゃあみなさん、お好きな反物を1つ選んでください(心の声:着せてあげますよー。綺麗な着物着た気分になれますよー。ついでに買っちゃいましょう契約しちゃいましょうローン組んじゃおうぜ!)」と、先生から言われます。
選んだが最後。
あっという間に反物を着物風に巻き付けられ、「これにはこんな帯を」「帯締め帯揚げはこんな感じで」と、外野によるトータルコーディネートが完成され、計算機を持った経理担当が全金額をはじき出し、「120万円です。いかがですか?」「すごくお似合い~。これを着こなせる雰囲気の方ってそう居ないわあ。」という展開に。
「高くて買えません」と言えば、「帯を安いのにかえて100万にしたらどう?」「クレジットカードで支払って分割払いにしましょう!」などと、恐ろしい笑顔で先生や裏方スタッフさん4人がかりの説得が始まります。
それでもなんとか数回は魔の手から逃れるのですが、これが月1で繰り返されるので、購入される方も多いです。私が仲良くなった同じクラスの方は、着物を1枚も持っていない初めて買うという方で、結局、藍染めの、着物だけで75万のものを買ってました。
ちーーーっとも、いい着物じゃなかったし、初めて買う1枚で75万の藍染めを買わせる先生は悪代官以外の何者でもない。

契約書を書かされる

販売会は、着付け教室の中だけではありません。ホテルの大広間にも駆り出されました。色んな作家さん、呉服店が集まる着物販売フェアのような催事があるのです。そこでも先生にはマージンかノルマが生じているらしく、催事のひと月前くらいから、着付けの授業中に「いつなら来れる?」というアピールが始まります。「この日来れる?」じゃなくて、「いつなら」ですよ。グイグイ来ます。
1度だけ行きましたが、「入口に着いたら私の携帯に電話して!」と言われました。当日電話すると、先生は既に会場で他の生徒さんにつきっきりで押し売り営業をしており、あわただしく会場の中から現れました。そして、私の番スタート!先生オススメのブースにしか行けません。行くと、「反物を選んでみて。どんなのが好き?」と、やはり同じ展開。選んじゃうとそこからながーーーいので、私は「結構です。もう着物はたくさん持ってるし、目の保養だけで。」の一点張りをしていると、別の先生登場。
どうやら私の先生は押しが弱いほうで立場も弱いらしい。上から目線の、私へのダメ出しトークが始まり、弱い先生の顔がくもり、明らかに困り始める。いたたまれなくなり、私は反物を選び着付けをされ、「175万です!」と、着物と帯を買わされそうになる。
結局、バックヤードの契約スペースに連れて行かれ、仮の契約書を書かされれました。でないと、穏便に帰れなかった。もちろん、「この押し売りはなんなんですか?!!!」とか言えば帰れましたが、まだあと数回は着付けの授業も残っていたのと、弱い先生の事が若干気になったのもあり。
そして翌日、キャンセルの電話をかけました。クーリングオフ制度を使った訳です。
でも、こういう展開で、断れずに契約してしまう方、結構いると思います。。。魔の手です。

それでも、着付け教室に通う?

私は、押し売りにはあいましたが、着付け教室に行って良かったと思っています。やはり、行く前よりとは比較にならないくらい、綺麗に着つけられるようになりました。師範になって成人式の着付けバイトなどをしたい気持ちもなかったので、3ヶ月が経ち、振袖の着付けが終わった時に、次の花嫁衣裳の着付けコースには進まない事を決めましたが。
私とは別の大手某教室に通っている友人は既に「師範科」へ進んでおり、花嫁さんの着付けもできるそうです。
彼女は着付け教室で着物を買う派。先日、80歳のおばあちゃまが着るような薄墨色の訪問着を着て現れ、「それ、おばあちゃまのお着物?」と私が発してしまう前に、彼女が「これ着物だけで100万だったの。着る機会無いから今日初めて着た!」と小さく囁きました。(私の心の声:こえー。。。そんなつまらない着物に私は100も出せない。でもいいのいいの、これは好みの問題だから。自己満足の世界だから。
以上のように、強い意志があれば、着物を買わされることはありません。着物の選び方がわからなくて、着付け教室で着物を買うのは当然の流れかもしれませんが、私は反対派です。最初は、メルカリやネットで安く買った着物セットで十分だと思います。着慣れていくうちに、着物仲間が増えたり、自分の中の知識も増えていくので、徐々に、良い品を買いそろえていけば良いです。
また、今はユーチューブ先生も居ます。何もわからない状態で動画をまねて実践して、綺麗に着つけられる方は少ないでしょう。着付け教室に数回(1回目:肌着と襦袢 2回目:着物 3回目:帯)通って、それからユーチューブで勉強して試行錯誤して、自分にあった着付け方法を見つけていくのが一番確実&堅実ですよ。
参考までに、こちらの動画はわかりやすいです。
青山きもの学院 ※このシリーズ、とても優秀です!
きものの各部名称 着物の着方と帯結び入門(1/21)|青山きもの学院
あとは「きものん」さんも良いです。公式なのか不明なので、貼らないでおきます。検索してみてください。青山きもの学院さんより非常に大雑把で、簡単です(笑)。実用的なので、参考になると思います。

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