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【浴衣を手縫いしたい!】手作り浴衣教室体験

夏になると、

「浴衣を自分で作ってみたいなあ。高校の家庭科で縫ったっけなあ。。縫えそうだけども。」

なんて思う方、いらっしゃるのではないでしょうか。

その中で、

「ミシンで縫う浴衣、とか、簡単な甚平の作り方もあるけど、どうせなら反物から手縫いで仕上げてみたい!」

と思っている方!
こちらの投稿はそんなあなた様向けに書いております。

手作り浴衣教室、ワークショップを探す

Youtubeにも手作り動画は幾つかあるんですが、私のようなズボラさんには、動画を何度も見直してちまちま進めるのは無理。手っ取り早く、わからないことはすぐ聞ける、間違っていたら直してくれる、講習会に参加しましょう。

でもね、なかなか無いんです。お教室が。
もしかしたら都会よりも地方の方(下町エリアとか)が、個人で少人数で教えているお教室が多いかもしれません。

平日は仕事があるから土日開講で振替レッスンができて着物を無理やり買わされなさそうでetc…
と色々条件をつけていたら、お教室の選択肢はごくわずかで。

体験後の結論を言ってしまうと、

すっごく不満

だったので、私の体験をお伝えしたいと思います。

浴衣講習の概要

・土日もやってる
事前に電話確認したら、レッスン日に用事ができたら他の曜日に振替ができるとのこと。

・浴衣の反物やしつけ糸など教材込み
反物は、ネット検索の結果、ダサダサ反物ではなく結構かわいいものがあって、沢山の中から自分で好きなものを選べることが判明。

・4時間×5回
5回で終わらなかったら、1回延長はおいくらで、のように延長できる。

講習の進み方

<1日目の理想>

1. 反物を選ぶ

2. 自分(着る人)のサイズを測る

3. その反物で、作りたいサイズで布が足りるかどうか算段する

4. 反物にしつけ糸で糸印(洋裁で型紙とチャコで印をつけるみたいな作業)をつけ、裁断

これ、後にも出てきますが、その日の出席者の人数が多かったり、面倒な生徒がいたり、先生独り占め生徒がいたりすると、かなり違ってきます。

先生はつきっきりではなく、多いときは20人くらい居る生徒(それぞれが別々の作業をしている)を一人か二人で見ているので、なかなか、進められないんです。

間違って裁断したら、終わりじゃないですか。
せめて裁断のときくらいは、先生つきっきりでサイズを確認しながら指導してほしい。「次はここを何センチ切ってね。そう、大丈夫、あってるから。」なんて見ていただきながら。

しかし、

「先生!こっちきて!」
「先生!◯◯さんの後、次は私ね!私見てください!」

と、他の生徒さんからも先生は引っ張りだこで、どんどん先生は他の人の元へ行き、戻ってくることはほぼありません。なので、「ここ切って大丈夫かな。次、先生が来てくれたときに切ろう。」なんて思う内気な人は、先生をゲットすることもできず、ただ座っているだけで終わります。

先生も気にかけてくれる余裕はないので、「声かけてくださいね。じゃないと進まないから。」と、言われてしまいます。

なんやかんやで、おそらく大抵の人は、レッスン時間が終わりそうな頃に4の裁断を始めて、身頃の部分だけ先に裁断し、背縫い(背中の、布の貼り合わせ部分を波縫い)が宿題になります。

ちなみに、浴衣の反物はこんな感じのものが多かったです。

着物大好きkimono5298・日本製ゆかた生地

<2日目の理想>

1. 脇縫い(脇の下から足の側面部分の貼り合わせを波縫い)

2. 隠しじつけ(脇部分がすっきり見える処理)

3. 脇のくけ(脇を縫ってびろんと余った部分をたたんで表から見えないように縫って収納)

脇縫いが終わってからの「隠しじつけ」は、先生に見てもらわないとできません。
1回「こうやるのよ」とデモンストレーションしてすぐに他の生徒さんのところへ行ってしまう先生。

先生。。。自分でやり始めたけど、もうわからなくなったよ。。
「先生」と、呼ぶべきなのか。
他の人の指導をしてる最中の先生に声かけるの?!
モジモジ思っていると、違う生徒さんがすかさず「先生!次は私お願いします!」と、声を張り上げる。

レッスン時間の終わりが見える頃に、隠しじつけが終わって脇のくけに突入。
終わらず、脇のくけを終わらせてくるのが宿題になる。

<3日目の理想>

1. 衽つけ(背縫いした本体と衽を縫い合わせる)

2. 衽のくけ(衽を縫ってびろんと余った部分をたたんで表から見えないように縫って収納)

先生に「衽出しておいて!」と言われる。
衽(おくみ)とはなんぞや。余っている布を先生に見せる。

先生「ああ、裁断のとき時間なかったから、衽と襟は切ってなかったのね。袖も?じゃあそれをやりましょう。」

裁断して、またしつけ糸で印をつけていく。
先生がつきっきりだったらすぐ終わるけど、これまた。
先生こっち来て!の予約を取り付け、先生が裁断の様子を見に来てくれるまでは切れない。

この日は見頃に衽をつけて終了。衽のくけが宿題になる。

「どこから何センチは縫わないで開けておいて」と先生に言われるのだけど、ちゃんとメモして帰るのだけれど、家で宿題をやり始めると、『どこから何センチ』が、わからなくなる。理屈を教えてもらっていたら考えれば正解に辿り着きそうだけど、「どこから何センチは縫わないで」ってなんでなんだろう?と思いながら縫わなくて良いところを縫っていって4日目に解かされてやり直しになったりする。

<4日目の理想>

1. 衽のくけ

2. 裾のくけ

浴衣の下半身部分の外枠をくけていくイメージ。
でもこれをやっていると全5回で終了しない。

「くけは宿題でできるから先に襟をやりましょう、時間かかるから。」

ということで、

1. 襟付け になる

これ、言葉で説明するのは難があるのですが、直線で立ってある布を引っ張りながら、引きつらないように襟の形で首周りにつけていく作業。
待ち針を打っていくのもモタモタモタモタ。簡単にはできません。
先生はいつものように「こうやります。ハイ、あとやってみて。」と言って居なくなる。

進まない。

先生のスキを見つけて勇気を出して大きく「先生!」と呼んでみる。
しかし先生、気がつかない。
ああ、恥ずかしい。。しかし2度目もめげずに今度は手も上げて「先生!」と呼んでみる。

気がつかない。。

他の生徒さんが更に大きなジェスチャーで先生を呼んでしまい、そっちに行ってしまった。
これで今日の半分はもう終わったな。これじゃ全5回じゃ終わらないわ。

なんかもう諦めモードも入ってきて、スマホをいじる。
ふと気づくと、同じような生徒さん、他にもいる。

そして先生が気づく。
「できた?終わらないよ?声かけてね。」

結局、なんとか襟をつけてくけの途中まで進んだ。
先生「衽のくけ、裾のくけ、襟のくけ、宿題ね。」

全5回で終わるって、宿題をきっちりやってきたら5回で終わるってことね。

<5日目の理想>

1. 袖付け

2. 袖のくけ

3. 脇部分など要所要所の閂止め(かんぬきどめ。縫い目の補強。)

4日目で大きな山を越え、残るは袖だけという終わりが見えている状態。
男物は「人形」という縫い方をする箇所があるので時間がかかるけど、女物の袖付けはそれほど難しくない。

と言ってもこれは理想の話で、実際は大量のくけが終わらないから引き続きくけをやってから袖が始まったりします。

閂止めを1箇所だけ習い、じゃああとは家で自分でやりますサヨウナラって方もいれば、やむをえず延長になる方も。
そして最終日のため、先生からの勧誘が繰り返し入ります。

続けるように勧誘される

「せっかくだから、続けましょう。次は長襦袢を縫ったり単衣を縫ったり、最終的には袷のお着物も縫えるようになるわよ。」
「独自の試験があって、ここまで終わったら3級。ここまでで2級。教材はご自分で用意してもいいけどうちで買うなら割引があって◯◯万円くらい。試験料は◯◯万円。中には和裁士の資格をとった生徒さんもいらっしゃるのよ。」

確かに、縫うことって癒されるし、面白いなと思うこともある。

もしマンツーマンだったら、もし生徒数が常時4、5名だったら、続けたいと思えるかもしれないけれど、「先生!」「先生ーーー!」と、呼び込みながら進めていくのは私にはストレス。

振替ができると思ったのに

開始前の確認で、他の曜日にレッスンを振り替えられると聞いていたのに、実態はこうでした。

私「次は来られないので、木曜に振り替えたいのですが。」

先生「・・・木曜はね、上級者の生徒さんばかりで、先生も私じゃないからどうかしら。」

でも、なんとか粘って、行ってみた。
そしたら、先生にはほぼ無視された。

居ない者として扱われてるなーーーと、先生からの邪険なオーラを浴びて苦痛な時間を過ごしました。めんどくさいのでしょうね、色々と手のかかる超素人のスポット的な生徒は。
そして、この曜日の先生は仲良しの生徒さんとおしゃべりしてばかりしてました。

浴衣講習の私の先生が、あれでもどれだけ、公平だったのかを感じました。
私の先生、お年を召して耳が遠いだけなんだ。。
私の後に入った浴衣講習の生徒さんも、振替をしたいと先生に言っているところを目撃したのですが、「木曜日だと、できないの」と言われ、すごく反論してました。

「木曜日に振替ができるからこの教室に決めたんですよ?だから◯日までには出来上がってお祭りに来ていけると思って習い始めたのに!どうしたらいいんですか。。。」

だよね。自分の予定をたてるとき、振替ありきでそう計画するよね。
・・・たぶん、私が粘ってあのエコひいき先生の曜日に振替で行った後、「超素人を送り込んでくるでない!」って先生同士のやりとりがあったのかなあ。。と、思わざるを得ない。

私の通った浴衣講習のメリット・デメリット

デメリット1:先生の奪い合いが激しい。今思い返してもこれが強烈。

デメリット2:宿題が多すぎる。やらなくても良いけれど、やらないと進みが遅いのでその分お金がかかる。

メリット:ズカズカ先生を奪えるKYの生徒さん(先生が他の生徒さんを見ている時に声をかけて自分のところに来させたり、「ちょっと聞くだけでいいんで!」と言って質問を投げかけるような)は進みが早い。

私は結局、全5回では終わらず、6回通いました。
初めて作った自分サイズの、手縫いの浴衣。

着てみたけれど、所詮は素人の手縫い、という感想しかありません。
私的には、プロの和裁士さんに仕立てていただいた浴衣を着るのが一番だ、と、思ったのであります。

でも、やってみないとわからない。良いお教室に巡り会えたら、先生との相性が良かったら、縫うのも着るのも楽しい!って思えるだろうし、どんどん次の課程に進んでいけるのでしょう。

とにかく、私は教室選びを失敗。今度は個人で少人数で教えている方のところで習ってみたいです。

反物は、仕立ててもらうなら・・・これくらいが良いかな(自分が若かったら)。

岡重謹製!浴衣で素敵な夏のひとときを♪

歳を考えると、これくらいのお品であつらえたいです。雪花絞りの浴衣、欲しいなあ。

藤井絞 雪花絞り 浴衣 反物

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