秘書

【秘書はどこまでやる?】会社も秘書も、社長の個人所有物ではない

「峯屋は、若の財布じゃない」
ちょうど朝ドラの「らんまん」で、竹雄が万太郎に言ってました。

私も言いたい。
「会社は、社長の個人財布じゃない」
「秘書は、社長の家政婦じゃない」

私は、中小企業の公私混同社長の秘書なので、超超超超超絶、プライベートなことまでやらされています。
なんで辞めないのか、は、また別に書くとして、今日は社長のお金の使い方と、社長からのプライベートな仕事の依頼について書きたいと思います。

社長本人のお世話については、書き始めたら長くなってしまい、こちらも後で別投稿しますwww。

「俺の秘書」として雇っている

「俺の秘書」として雇っている。会社(本業)の秘書として採用はしていない。
俺は本業の従業員の生活のためにサイドビジネスで副業もたくさんやってるんだから、個人的なことからサイドビジネスのことまで、全てサポートするのが君の仕事だ。』

というのが、社長のへりくつ。

いえいえ。
会社(本業)の秘書として、採用されました。
求人広告にもそれしか書いてなかった。
面接でも一切、その話はなかった。
・・・話したら誰も、採用なんてできないですものね。

社長の本業は個人事業主。でも裏で本業用の法人を持っている。
その傍ら、サイドビジネスで会社を複数設立。
ちなみにサイドビジネスというのは、本業の従業員が稼いだお金を、自分の趣味や、女や、夜の繁華街の方たちのために使うビジネス(利益が出ない)。
これは、一般従業員は全く知らないし、役員は知っていても見ぬふり。

本業の秘書、私は、上記に関わる全てのこと、プラス社長の家族のことまで、ピンキリ様々な秘書業務をしています。

秘書は愛人ではない

まず、私は社長の愛人ではございません。
採用当初は馴れ馴れしくされましたが、全て言葉(メール送信で証拠保存)と態度でハッキリ拒絶。
上司の性質を察知して、どうすれば効果的防御ができるのか検討することは大事だと思います。
これは、非常識な無茶振りなど本業の業務を進めるにあたっても生かされます。

本業じゃない秘書の仕事

愛人関連

愛人の住むマンションの賃貸契約、水光熱費契約、入居・退居時の手続き。
契約名義や支払い口座、不動産屋に提出する「実際に住む人」の氏名は社長本人や本業の会社名義。だから、秘書の仕事。
物件だけ社長or愛人が見つけてきます。

愛人に手渡しするために社長が手配した贈り物は会社に配送されるので、それを受け取って段ボールなどから出しておくのも秘書の仕事。
ひどいときは、愛人が飼ってる犬のオムツとか。直接、秘書の家に送れよって思うけれど、それを「秘書」にやらせたい人間性。
愛人のメンタルがやばいと会社に電話がかかってきたりして、その対応をするのも秘書の仕事。
愛人が社長だという良くわからない会社の、資金援助や諸々雑多なことも秘書の仕事。

サイドビジネス関連

サイドビジネスの物件賃貸契約、水光熱費契約、入居・退居時の手続き。
『ご友人』が社長だという良くわからない会社の、資金援助や諸々雑多なことも秘書の仕事。
夜の繁華街の方たち(社長が良く行く店の常連さんや店員さん)や、社長のお金に目をつけて寄生している人(これは儲かる!と言って社長に投資させたり、社長に会社を作らせてお金も出させ、自分たちが好きにやっている人たち)も多いので、そういう方たちと直接連絡を取らねばならないのって、まともな人間にとっては苦痛です。普通の世界で暮らしていれば、お会いすることもないような方が非常に多く、ストレスです。
「昼は寝てるから!」と言って電話に出ないとか、
「メールなんて見ないから!」と言って添付書類を見ないとかなのに、お金がなくなるとスリスリしてきて、
「社長とのアポをお願いしたいんですが」と、言ってくる。
そして、アポとったらとったで、「明日の◯時までに◯百万振り込めたら、月末には億になって返ってくるのに」、みたいな話をしに来る訳なんです。(これは分かりやすく極端な例えですけれども)

そんな方達ってほとんど、高級住宅街の高級マンションに住んでいて、ご家族のことも養っているのですよね。
配偶者は働いていません。
ほんと不思議です。
それで子が育っているのか、と、虚しくもなります。

家族の世話

・社長の、別居中の妻への連絡。同じように、妻からの、社長への連絡。の、中継ぎ。これ、仲の悪い兄弟においても然り。
・実父母のお世話。
・子供の世話。

住まい関連

本業の法人名義の賃貸マンション(社長は自分が住んでいる、と言うが複数あり)の契約、水光熱費契約、入居・退居時の手続きなどなど全て。
退去時の精算金とかも秘書がやるのですが、汚く使った部屋の、後処理ですよ。。。
本業の法人名義の購入マンション(自分が住んでいる&賃貸していると言うが複数あり)の売買契約、水光熱費契約、入居・退居時の手続きなどなども全て。自分が住むにしてはおかしな買い物も、会社のお金でせねばなりません。

プライベートで使う車は、“本業の法人名義の社用車”で、こちらも複数所有。
秘書には、「本業の節税のために購入している」と、言っています。
その理由で、定期的に乗り換えています。
誰が運転者であろうと、駐車違反の罰金を収めるのも、事故時の保険対応も秘書の仕事。
だって「社用車」だから。

今回、ちょっと書いてみただけでも、私ってひどい仕事してるなって思います。
秘書といっても、業務範囲は様々です。
私のような秘書さん・事務員さんもきっといるはず。
たまにニュースで内部告発が発端の件を見ると、内部告発した方の心情や正義感のほうへ思いを馳せてしまうのは私だけだはないでしょう。

「らんまん」の竹雄は、万太郎への愛情がある。
万太郎も、熱意と誠実実直さがある。
そういう人には、周囲にもそういう方達が集まってみんなで良い方向へと歩いていく。

しかし、現実はひどい。

【秘書はどこまでやる?】社長の自署が必要な書類でも書きましたが、これからたまに、個別事項にフォーカスして詳細をまとめようかなと思っています。

・・・ではまた次の秘書記事でお会いしましょう!

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